日本酒の種類って? ~本醸造酒編~
皆さんこんにちは!くりちゃんです。
最近気温差が激しくて体が追いつきません(><)
皆さんは体調は大丈夫でしょうか?
前回は純米酒について書いていきました。
sakelovelog1001.hatenablog.com
その中で日本酒は大きく分けると純米酒、本醸造酒、普通酒に分かれると書きました。
今回は本醸造酒について書いていきます!
1.そもそも本醸造酒とは
日本酒の原料は水、米(精米歩合70%以下)と麹、それに醸造アルコールを添加(本醸造酒・特別本醸造酒に添加できる醸造用アルコールは、原料となる白米の総重量の10%以下に定められています)したものを「本醸造酒」といいます。醸造アルコールを添加する目的は味わいの調整や品質の劣化防止のためで、原料はサトウキビやトウモロコシ、米などを発酵させて蒸留精製した強いアルコールです。これらを加えることにより、スッキリとキレのある味わいに仕上がります。
2.醸造アルコールの歴史
醸造アルコールを添加し始めたのは江戸時代からだそうで、その頃は醪の劣化や腐敗をふせぐために投入していました。
戦後の食糧難の際には、お米の使用量を少なくして醸造アルコールを多めに添加し、不足した味わいを補うために糖類・酸味料を添加した三倍増醸酒というものが誕生しました。食糧難から開放されたバブル期にも大手メーカーが大手を振って製造していました(2007年の酒税法改正により三増酒は禁止されています)。
3.醸造アルコールを添付するメリット
・酒質が安定する
醸造アルコールは酒質が変化しないので、全体的に変化しにくくなります。
・味に透明感が出る
・吟醸香が立ちやすくなる
香り成分は水よりアルコールに溶けやすいため、アル添することにより香りを強調させます。
・もろみの発酵を止める
アルコール度数が高くなると酵母が死滅し醗酵がとまる
・酒の増量
これが醸造アルコールを添加する主なメリットです。ですが、メリットでもある酒の増量が悪いイメージを持たれてる方が多く、本醸造酒や吟醸酒、大吟醸酒を嫌う方が多くいると感じます。
ですが今の醸造アルコールを添加した日本酒は純米酒に比べ、淡麗でまろやかなものが多いのが特徴です。さらに特別本醸造酒となると、米をさらに磨いているため、スッキリと雑味のない味わいになります。全般的に味のバランスがよく初心者にも飲みやすいのが魅力となっています。
さらには全国新酒鑑評会(1911年に始まり、現在も続いている日本酒の新酒を全国的に調査研究することにより、製造技術と酒質の現状及び動向を明らかにし、もって清酒の品質向上に資することを目的とする会)に出品する酒は、醸造アルコールを入れた大吟醸酒でなければ入賞しないといわれています。それはひとえに吟醸らしい華やかなフレーヴァーと切れのある酒が評価されるからだそうです。
それだけいまの今の醸造アルコールを添加した日本酒は進化しているのです!
4.吟醸酒・大吟醸酒
吟醸酒や大吟醸酒は本醸造酒と同じく水、米、米麴、醸造アルコールを使っています。吟醸酒・大吟醸酒・本醸造酒の違いは、精米歩合の大きさにあります。
本醸造酒は精米歩合70%以下なのに対して、吟醸酒は60%以下、大吟醸酒は50%以下でなければ名乗れないという決まりがあります(特定名称酒)。
吟醸酒は「フルーティー」、「華やか」などと表現されることが多いです。大吟醸酒は、吟醸酒に比べてより米を磨いているので、さらに雑味が少なく、クリアな味わいのお酒が多いとされています。
5.特別本醸造酒
米、米麹、醸造アルコール、水を原料とし、精米歩合60%以下で、吟醸造りとは違った造りで、原料や製造方法について客観的に優れているものを「特別本醸造酒」と言われています。醸造アルコールを添付しているところが特別純米酒と違うところです。特別純米酒・特別本醸造酒は少しややこしいので、次回詳しく書いていきます。
6.終わりに
今回は本醸造酒について書いていきました。正直自分もあまり本醸造酒・吟醸酒・大吟醸酒を飲んでいませんでした(だからと言って醸造アルコールに苦手意識を持っているわけではございません)。これをきっかけに本醸造酒・吟醸酒・大吟醸酒を飲んでいきます。皆さんも醸造アルコールに苦手意識を持たず飲んでみてはいかがでしょうか?日本酒の世界がもっと広がるかと思います。
<今回ご紹介した日本酒>
どれもおいしいので見かけたらぜひ‼
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くりちゃん